北条逸輝の生涯学習

ラブライブとロックミュージックが好きな男の日記です。

「あの日の少年へ」ポルノグラフィティ「VS」

ラブライブスーパースター」1期11話より

 

今回は、ポルノグラフィティが2019年7月にリリースした50th SINGLE「VS」の歌詞について書きます。

作詞作曲は新藤晴一さんです。

個人的な思い入れは、歌詞の中や、今後出るであろう別の記事で書くとして、歌詞の中身を見ていきますよ。

 

「あれは遠い夏の日のシンキロウ

こだまする友の声

ほら うつむき街を行く人もみな

かつての少年 見違えたろ?」

「グランド」に向かって歩きながら、幼い頃「友」と一緒にいた記憶を思い返しています。

道中ですれ違う人も、皆昔はその頃の自分と同じ子どもだったということです。

THE YELLOW MONKEY「JAM」に通じるところもありますね。

そして「あれは」という描写は「ひとひら」を思い出させます。

 

「雨上がりのグランドで

ぎゅっと目を閉じれば

遥かばかり見たあの日の青空」

「グランド」は「ベアーズ」を思い出させます。

幼い頃の自分は「遥か」先の方を見て、今考えれば叶いそうもない夢を見ていたんでしょう。

しかし、今の自分はその夢を捨てずにいます。

それが「青空」です。

 

「そうか あの日の僕は今日を見ていたのかな

こんなにも晴れわたってる

バーサス 同じ空の下で向かいあおう

あの少年よ こっちも戦ってんだよ」

「あの日の僕」は、たとえば、10年後も生きてるんだろうかみたいなことを考えていたんでしょう。

その日が「今日」来ました。

今の自分は、10年前の自分に向かって、今も生きている、「戦ってんだよ」と胸を張って言えます。

 

「夜ごと君に話した約束たち

今も果たせずにいて

邪魔するのは他人のこともあれば

意気地のない自分だったりした」

「君」は、家族、友人、自分自身、恋人などさまざまな解釈が当てはまると思います。

この歌詞は「ダイアリー00/08/26」を思い返させます。

時には自分のせいで、時には誰かのせいで「約束」が今も果たせていないと。

 

「問うまでもないだろう

それは夢の羽音

耳に残ってる

そう一縷の想い」

まだその「夢」「約束」を果たしたいという「一縷の想い」がまだあります。

「耳に残ってる」のは「こだまする友の声」でしょうか。

「耳」が登場したのは、ポルノグラフィティがミュージシャンだからでしょうか。

 

「本当気楽でいいな

無邪気に描いた地図

クレームもつけたくなるが」

「無邪気に描いた地図」は、「遥かばかり見た」「あの少年」が考えていた将来はこうなりたいみたいなことであり、今の自分は、そんなことできるわけないと「クレーム」をつけたくなるとも思っています。

しかし、その地図の上を次節では、今の自分は「あの少年」とともに走りだすわけです。

この部分が、この曲の中で一番グッときた歌詞なので、少々語らせていただきたいんですが。

僕は幼少期からミュージシャンになることを夢見ていて、ポルノグラフィティも憧れの一つでした。

中学高校の頃「このセトリで満員の体育館を、教室を熱狂させる!」みたいな、自分が歌いたい曲を集めたセットリストをよく作っていました。

それがこの歌詞で言う「無邪気に描いた地図」です。

今見てみるとバラードが4曲連続だったりして「もうちょっとどうにかならんかったの?」と思うことがよくあります。

体育館や教室で演奏するという夢はこの何年かで何度か叶いましたが、なかなかその「地図」通りにはいかないわけで。

でも、だからこそ「地図」の上で夢を追っていられるということです。

 

「バーサス 準備はいいか

せーので走りだそう

あの少年よ まだ期待してんだろ」

「地図」を「無邪気に描いた」「あの少年」と走りだします。

 

「Come on winner. Come on loser.」

「あの少年」と今の自分に勝ち負けなど存在しません。

 

「That is the vision.」

1st SINGLE「アポロ」では「ビジョンが曖昧なんでしょう」と歌っていたものが、明確になった気がします。

その先にあるのは。

 

「Don't hide it behind the clouds.

It's a shiny rainbow gate.」

「夢」を叶えた先には、光や虹など明るいものがあるはずです。

 

「VS」は、こんな曲です。

ラブライブスーパースター」1期11話が、まさにこの歌詞の通りのストーリーなので「VS」とともに楽しんでみてはいかがでしょうか。

またsupercell「Perfect Day」という曲も「VS」と同じようなテーマの曲なので、こちらもおすすめです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。