2022年9月14日、近所の神社で、コロナ禍ではできなかった祭が3年ぶりに開催された。
僕は2021年12月に開催された小学校の同窓会のライングルで、行きたい人はいないかと募集した。
すると、Mという女子が唯一応じてくれた。
Mは、2008年4月から2013年3月、小3から中1まで同じクラスであった。
音楽の趣味が合い、2015年3月に中学を卒業する頃、僕がギターで、Mがキーボードを弾くというバンドをやりたいという話があったが、実現はしなかった。
その後も、2017年初頭、高2の冬頃までは連絡を取り合う程度の仲はあった。
また、Mは、2021年12月に開催された小学校の同窓会では、現在はコールセンターで働いており、一人暮らししていると言っていた。
2022年9月14日夜、祭が開催されている神社で合流し、一緒にたこ焼きを食べた。
たこ焼き代600円は全額僕が支払い、6個入っていたものを二人で3つずつに分けて食べた。
その後Mが「北条の奢りなら、一緒に飲んでやってもいい」と言うので、同級生や音楽の話をしながら約20分間歩き、飲み屋に行った。
飲み代約3000円は、ほとんど僕が支払った。
その後、近くのカラオケに行き90分間歌ったが、カラオケ代約1000円は、ほとんど僕が支払った。
帰り際に、僕が「今からMの家に行っていいか?」と訊いたが、Mは「部屋散らかってるから、今度だったらいいよ」と言った。
そして、Mが「タクシー代1000円出してくれない?」と言ってきた。
しかし、僕は「今これ以上出費するとまずいんだよね」とハッキリ言って、断ろうとした。
僕は正直、自分のことを頼まれたらNOと言えないタイプの人間であると思っている。
だが、この時は断ろうとした。
しかし、Mが「…ダメ?ここで出してくれたら惚れちゃうかも。
北条くん学生時代から男気あったじゃん」と言うので、1000円札を僕はMに渡した。
Mは「ありがとう、また連絡するね」と言いながらタクシーに乗り込んだ。
その翌日か数日後、僕はMに「連休中、暇な日があったら、また会わないか?」とラインした。
しかし、数日経過しても返信がなく、既読すら付かなかった。
金をむしり取った事自体は、僕は実はそんなに怒っていない。
だが「惚れちゃうかも」などと言っておいて、いざ再び連絡したら、一切応じないという、少々表現が大げさかもしれないが、信頼を踏みにじる行為をされたことが許せない。
もし、Mが一言でいいから「連休中忙しいから」といった連絡をしてくれていたら、僕だって納得したはずである。
で、終わることができていれば、まだ幸せだった。
2022年10月9日、Mから「コールセンターで働くかたわらガールズバーで働き始めたから来てほしい。
衣装セクシーだから見てほしい」 などというラインが突然届いた。
最初は僕も「へー、どんな感じなん?」といったように、興味を持って返信していた。
今度は料金の案内など、Mの文面はやたらと愛想がよくなり、返信も早かった。
しかし「あんな奴の言うことは、もう聞かなくていいよな」と思った僕は、だんだん返信しなくなった。
その後も、Mからは「いつ来てくれるん?」といったラインが2022年の年末頃までは、ひっきりなしに届いた。
金をむしり取って、信頼を踏みにじって、またさらに金を搾り取ろうとするのってどうなのと僕は思う。
Mには同窓会などがない限り、二度と会いたくない。