北条逸輝の生涯学習

ラブライブとロックミュージックが好きな男の日記です。

PG wasn't built in a day 2024.1.20 北海きたえーる

北海きたえーる公演から半年が経過した本日、ベストアルバム「ポルノグラフィティ全書」DVD「PG wasn't built in a day」の発売が発表された。

その記念に北海きたえーる公演のレポを書いてみたいと思う。

ちなみに当時書かなかったのは、モチベーションがなかったからだろう。

2018.12.22に同所で行われた「UNFADED」を超えるライブはないだろうと正直思っていたが、余裕で超えてきたことを、先に記しておく。

座席はアリーナ席の11列目、タスク側であった。

僕の左は母、右はセンターステージであった。

死を覚悟した。

16時半から、真実のクチ所長による客いじりが始まる。

変顔して、あざとい仕草して、片足立ちして、ポルノグラフィティへの愛を踊りで表現してなど。

特に、変顔しては、マスクしなくてよくなったから、できることだなとしみじみ。

一瞬、岡野昭仁の「丸い月が」という声が流れるアクシデントがあった。

17時に会場が暗くなる。

鳴り響いたファンファーレは、一曲目のメロディを奏でていた。

訓練された観客は皆「foo!foo!」と叫ぶ。

ステージ中央から岡野昭仁と、黒いレスポールを抱えた新藤晴一が現れ、センターステージに向かい、まっすぐに歩いてくる。

センターステージに立った岡野昭仁新藤晴一の背中を見て

「この背中に必死にしがみついて生きてきて、もう20年か」と。

1. Century Lovers

いきなりテープが飛んでくるが、一本も取れず。

2. テーマソング

岡野昭仁「やっと歌えるぜ!」

イントロで母と僕が一瞬スクリーンに映っていた。

間違いなく演奏されると思っていた曲を、早くもやってしまった。

3. キング&クイーン

これが序盤に来るのは、実は新鮮である。

ウォウウォウコーラスは、もちろん会場全員で。

4. Mugen

展開が熱すぎる。

花道で新藤晴一の黒いレスポールのソロを浴びる。

岡野昭仁が、いつも通り、熱くなってますか、わしらがポルノグラフィティじゃ、と。

また、今日は男が多いと言っていた。

新藤晴一が、鼻ほじりながら「朝の情報番組で見たんだけど、名前分からんけど、初めて北海道でライブやる人が出ていて、セイコーマートが、みよしのが、とかいうわけよ。

俺らみたいに北海道がホームだと思えてからがミュージシャンだなと」と言っていた。

岡野昭仁「2024年3本目のライブということだけど、なかなかあけましておめでとうとも言いづらいのが、元旦に能登半島地震があって。

エンターテイメントを創るわしらは、こういうときにできることってそんなにないんだが、みんなの心が少しでも明るくなるように演奏します。

REUNIONを聴いてください」

5. REUNION

暁でやると思ったが、やらなかった曲である。

6. 俺たちのセレブレーション

スクリーンには、歴代のライブ映像のコラージュが映る。

7. アニマロッサ

2番サビ終わりのヒロのベースと、みなちんのキーボードが気持ち良すぎた。

8. ミュージックアワー

殺 す 気 か 。

ダイヤル、一通、うさぎちゃんといった歌詞での観客の動きが訓練されすぎていて、恐怖を覚えるレベルだった。

岡野昭仁「真ん中でやります」

や め ろ 。

スタッフがセンターステージにゾロゾロ出てきて、楽器、エフェクターボード、マイクスタンドなどを次々に設置する。

この間、岡野昭仁新藤晴一は、きたえーるの由来は、応援のエールと「鍛える」のダブルミーニングだと話していた。

2008.6.28に稲葉浩志が、2023.1.14に結那が話していたことである。

センターステージに、岡野昭仁新藤晴一、ヒロ、タスク、みなちん、玉田豊夢が歩いてくる。

音楽で生きていくことを決意し、何十年も戦ってきた男たちだ。

面構えが違う。

岡野昭仁「久しぶりの曲です。Sheep」

9. Sheep

僕がカップリングで一番好きな曲をやりやがった。

毎秒タスクと目が合っていた。

岡野昭仁「この曲を作った時は、まだ30代で、ティーンエイジャーの気持ちがあったけど、50代目前にこんな曲を歌うのも恥ずかしいけど、その時の気持ちを曲に閉じ込められるのが、音楽のいいところです。

もう一曲やります。ジョバイロ

10. ジョバイロ

みなちんが目の前でアコーディオンを弾いていた。

ぽわぽわしたSEが流れ、スクリーンには、花、バッタ、雨、雷が映る。

もうどの曲かは察した。

だが、流れたイントロに耳を疑い、新藤晴一が抱えていたギターに目を疑った。

11. フラワー

キーがおそらく半音下がっていた。

そして、新藤晴一のギターは、ドクロテレであった。

これは泣けたな。

新藤晴一がギターを持ち替えるのを待たずして、次の曲が始まる。

12. 夜間飛行

まさか君にまた会えるとは思わなかった。

スクリーンの映像は、イントロで滑走路に一つずつ光が灯り、サビで飛行機が離陸、夜景が映り、アウトロで着陸という感じ。

ちょうど今2000字なので、皆さん休みながら読んでください。

13. Taking a break

新藤晴一がトーキングモジュレータを駆使する。

14. オレ、天使

岡野昭仁の背中にリアルに天使の羽が生えていた。

「UNFADED」の一曲目だったから、もうやらないかと思っていた。

こういうのが、ポルノグラフィティの恐ろしい点である。

15. 170828-29

実は、イントロだけでは何の曲か思い出せなかった。

火柱がボンボン出る。

ミサイルが飛んできて城が破壊されるゲーム感ある映像が流れる。

16. アビが鳴く

母が最も聞きたかった曲である。

歌詞がスクロールされ、戦後の復興的な映像が流れる。

両手に大量の銃弾が握られた映像が印象に残った。

「UNFADED」の終盤、岡野昭仁が「色あせてはならない記憶を大切に持って進んでいきましょう」と言った後に「RECEIVER」が演奏された。

戦争や災害の映像が流れ、最後に中央に映った女性が開いた掌には「UNFADED」と書かれていた。

しかし、今、掌には人を殺し、物を壊すことができる銃弾が握られている。

今も、戦争や災害は、続く。

色あせてはならない記憶は、今も僕らの中にあるだろうか?

新藤晴一「今日のために新曲を作ったんだけど。

経済用語で、失われた20年とか30年とか言うんだけど、俺たちにとっては失われたものなんてないし。

明日じゃないといけないとか、ここじゃない場所じゃないと良いものが見えないとかって、なんか違う気がして。

ここから見渡せば、良いものが見られるんじゃないかという歌です」

17. 解放区

「170828-29」で破壊された城が再建され、光に包まれるような映像が流れる。

この城は、大切なメンバーの脱退、故郷を襲った豪雨、震災、疫病など、さまざまな困難を乗り越えたポルノグラフィティが建てた、どんなことがあっても絶対に崩れることのない城なのだと思った。

そして、ファンやスタッフやサポートメンバーにも、この先どんなことがあっても、ポルノグラフィティを愛したという誇りがある。

ちょっと脱線するんだけど。

アニメ「ラブライブスーパースター」において、葉月花は、廃校の危機に瀕した自分の学校を救おうとしたが、廃校は阻止できなかった。

だが、学校を救おうとしたことを後悔していなかった。

そして、葉月花はこの世を去ってしまったが、新しく創立された学校は、娘である葉月恋と仲間たちによって、立派な学校へと育った。

「私(葉月花の遺志)とお前(葉月恋と仲間たち)が、ここにいる限り終わりはしない」のである。

「誰もの頭上に輝くクラウン」という歌詞は、平安名すみれを思わせる。

また「それさえできない夜はここにおいで」という歌詞は、虹ヶ咲2期最終話で高咲侑が言った「元気が欲しいときは、会いに来て!」というセリフを思わせる。

岡野昭仁「まだまだ盛り上がっていくよ」

センターステージにマイクスタンドとエフェクターボードが設置される。

18. 空想科学少年

終始、岡野昭仁新藤晴一がセンターステージで演奏していた。

タスクがキーボードを弾いていた。

19. ハネウマライダー

ラストで紙吹雪が舞う。

これは、2019年の東京ドームでの「VS」と同じ光景だった。

20. アポロ

いやー、ここでデビュー曲やるとかさすがだわ。

アウトロで新藤晴一がメインステージに戻り、花道に立った岡野昭仁が歌い始める。

岡野昭仁「わぁ・・・」

わ。

21. サウダージ

岡野昭仁「みんなの声が聞けて、楽しんでる姿を見れて、わしらも最高」

22.オー!リバル

コーラス部分で、岡野昭仁がセンターステージに歩み出てくる。

「UNFADED」では、この曲でガチ泣きしたが、今回はそんなことはなかった。

ラストにはツアーロゴが描かれた幕がステージに下がる。

ポルノグラフィティという城を創ったのは、岡野昭仁新藤晴一、そしてTamaだが、スタッフ、サポートメンバー、そして、たくさんのファンの手、目、声、そして愛によって、竣工したのであった。

アンコールでは、岡野昭仁新藤晴一だけ登場した。

岡野昭仁が、ギターを持った帽子のスタッフに「スタンドもない?」などと言う。

新藤晴一「25年やっていて、初めてスタッフから、ゴリゴリにトラブってますと言われた。

大泉さんがテレビで紹介していたスープカレー屋に行こうかなとNAOTOさんに言ったら、そこよりうまい店3つ紹介すると言われた」

23. アゲハ蝶

岡野昭仁新藤晴一の二人だけで。

みんなで声出して、ラララを歌えるようになったんだなとしみじみ。

サポートメンバーを一人ずつ呼び込む。

新藤晴一「見ていた夢って、こうやってツアーをまわることだったから、これからもやっていけたらいいなと思います」

岡野昭仁「25年となると、数字がでかくなったなと。

25年迎えてどうですかと聞かれたとき、山あり谷あり、紆余曲折ありましたと言った方が、人の心には刺さるんだろうけど、よくよく考えると、そんなことはなくて、いつも順風満帆だったんじゃないかなと。

晴一と次はどんなことしようかと話して、なかなかアイデアが出なかったり、見えていた道が半透明になったりしたけど、その道をスタッフやファンの皆さんが作ってくれて、歩いてこれたと思います」

24. ジレンマ

今回初の試みとなった撮影OK曲だった。

僕のスマホに6分にわたる動画として、大事に保管してある。

申し訳ないが、終了後の生声などは、まったく覚えていない。

ついていくのに必死だった続ポルノグラフィティ、良い意味でガチでころされかけた暁に比べれば、声出せたというのもあり、純粋に楽しめたと思う。

近いステージ、メンバー、そしてヒット曲の連発に失神寸前ではあったが。

因島・横浜は行けないので、来年か再来年かわからないが、またポルノグラフィティに会える日を心待ちにしている。

4000字に及んだが、ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。